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  • 執筆者の写真sfumita7

『アートと社会』

更新日:2021年7月1日

文化的なことは、不要不急なことではない。

” 日本国憲法第二十五条 すべて国民は、健康で文化的な最低限度の生活を営む権利を有する。 国は、すべての生活部面について、社会福祉、社会保障 及び公衆衛生の向上及び増進に努めなければならない。 ”

こんな時だからこそ、 文化的な時間を過ごすことが大切。


アインシュタインが残した言葉

「直観は聖なる授かりものであり、理性は誠実なる従者である。私たちは従者を敬う社会を 

 つくり、授かりものを忘れてしまった」

 人の脳に備わる本当に大切な能力、知覚・直感・想像力・創造力を近代社会や教育で、ないがしろにしてきたことが現代に影響しているのです。



① 社会で求められる人材

 ・相手の視点で発想し工夫できる

 ・社会情勢や環境変化に対応できる

 ・様々な環境から物事を捉えられる

 ・積極性がある


② 社会に役立つアート(レッスン)のノウハウ

 Ⅰ:見つける力 =察知・予測・リサーチ力

  ・問題を的確に発見する情報収集

 Ⅱ:考える力 = 視点、考え方の発見・発想

  ・テーマ(目的)に添った情報整理(応用力・工夫する力)

 Ⅲ:伝える力 = 創造力・伝達力

  ・情報のビジュアル(具現)化


③ 社会で求められている能力

 Ⅰ:察知・予測・リサーチ(観察)力

  ・必要な情報を的確にとらえる。

  ・物事は多角的に観ないと観えていることにならない。事実が伝わらない。

 Ⅱ:情報整理(思考)力

  ・問題を解決のために工夫する力

  ・共感を受ける考え方(新しい価値)を導き出す力

 Ⅲ:伝達力

  ・考えていること、伝えたいこと、対象物を視覚(ビジュアル)化することで、情報を

   具体的に共有できる。


④ 社会的な効用

  医療は、患者に問診し、専門知識と医療技術で治療をする。

  芸術は、問題点を発見し、新しい価値観と創造性で問題を解決する。

『バベルの塔』 1563年頃 ピーテル・ブリューゲル



■アートは、ヨーロッパやアメリカで育った概念


「art」を翻訳するために日本が生み出した言葉「芸術」

「art」=「リベラル・アーツ」の意味


リベラル・アーツとは「すべての人に必要とされた学問」                                     「人が持つ必要がある技芸(実践的な知識・学問)の基本」

アリストテレスとアレキサンドロス



【リベラル・アーツの7つの科目】


[ギリシャ・ローマ時代に理念的な源流を持つ]

文法学: 言葉を正しく使う方法を学ぶ

修辞学: 他人を論破する方法(弁論術、雄弁術、説得術)を学ぶ

論理学: 思考のつながりを明確にする方法を学ぶ

算術 : 計算方法を学ぶ

幾何 : 図形や空間の性質について学ぶ

天文学: 宇宙の性質や法則を学ぶ

音楽 : 音の性質や理論を学ぶ


『アテナイの学堂』(1509年 - 1510年) ヴァチカン宮殿ラファエロの間



 何か才能や技術がないと創作、表現をすることが出来ないと勘違いをしている方がたくさんいます。絵にしても小説にしても勉強、仕事や遊びにしても大切なのは才能や能力の有無ではなく突き動かす衝動(虚構、仮説)であり、その衝動を誰かに伝えたいという欲求があるということです。だから時代を超えて多くの人に支持され残っているアート作品からは、作者の生き様や”強い想い”が浮き彫りになってみえてきます。

 そんな独特な衝動と欲求(表現)を読み解いていくと作品制作の意図や魅力に気づき、閉塞感から解放され、自身のモヤモヤしていた気持ちが晴れてバージョンアップすることができるのです。だからアートを理解できると気持ちが良く、リフレッシュして失くしてしまった自信や元気が出てくるのです。

『われわれはどこから来たのか われわれは何者か われわれはどこへ行くのか』     1897-1898年  作家自身と創造したアート作品は「気質、習慣、思いの強さ、誰かの支え、出会い、環境、…」とさまざまな境遇(組み合わされた条件)の違いによって異なる魅力や特徴、それぞれが唯一無二のものとして構築されたといえます。アーティストは十人十色で、それぞれが違った生き方をしています。それだけ生き方にはたくさんの選択肢があるということです。幕末志士の坂本龍馬が『人の世に道は一つということはない。道は百も千も万もある。』と語っていたように誰でもそれぞれ自分が選んだ表現(仕事)を磨いていけばいいのです。

ドイツ出身のユダヤ人哲学者、思想家であるハンナ・アーレント(マルティン・ハイデッガーの元恋人)は、食べていくためにやることが「労働」、クリエイティブな自己表現が「仕事」、公共のためにやることが「活動」だと考えました。


 ドイツ出身のユダヤ人哲学者、思想家であるハンナ・アーレント(マルティン・ハイデッガーの元恋人)は、 「仕事」を【労働・仕事・活動】の三つに分けて考えました。 【労働】とは 食べていくためにやること、生活、我慢(つらい)、トラバーユ(労苦、骨折り) 【仕事】とは クリエイティブな自己表現、充実(楽しい)、やりたいこと、探求したいこと 【活動】とは 公共のためにやること、ボランティア、満足(嬉しい)、奉仕  絵を描くことが、ビジネス(仕事)にも有用であることが最近、浸透してきているようです。絵を描くことは、絵のプロになるためだけに必要なことではありません。絵の描き方を習うということは、じつはものの観方、多角的な視点、考え方、伝え方を学ぶということであり、それは単に目で見るよりもずっと多くのことを意味しているのです。よく観て繰り返し絵を描くことでものごとを前とは違うやり方で観ることができます。その身につけた技能を応用して一般的な思考や問題解決の能力を高めることができます。この能力は、すべての仕事にも有用性があるのです。  その人の余暇の過ごし方が、余生の過ごし方になり、自分で考えて選んだ生き方が「人生」になっていくのです。あなたにとって「アートは仕事と無関係」だと言えますか。


”絵画や小説など芸術の手法は「異なった日付のさまざまな出来事や小さな事件を現在という時間のなかに呼び出し混合する」” by レヴィ ストロース


 芸術を愛するフランス人の働くこと、トラバーユ【travail:仏】は 痛み、労苦、苦悩を意味します。フランス人の社会人類学者クロード・レヴィ=ストロースは日本人の仕事に対する考え方、特に地方の民芸、職人の創造性のある仕事に興味を持ち 日本の仕事をtravailと訳せないと言ったそうです。


 日本文学も俳句もビジュアル的な言語、生け花も茶道もビジュアル的な文化、日本の文化は映像文化なのです。日本人は、世界の中で絵が上手い民族であることをあまり意識していません。日本人はビジュアル人間、ビジュアルを巧みに操ってきた民族なのです。だから日本アニメや漫画は世界から支持されています。そのDNAをもっと教育や仕事に活かせるのです。

   富嶽三十六景『神奈川沖浪裏』 1831-33年(天保2-4年)頃  葛飾北斎



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