「直観は聖なる授かりものであり、理性は誠実なる従者である。
私たちは従者を敬う社会をつくり、授かりものを忘れてしまった」
by 理論物理学者 アルベルト・アインシュタイン
人の脳に備わる本当に大切な能力、知覚・直感・想像力・創造力を 近代社会や教育で、ないがしろにしてきたことが現代社会に影響している。
学校での評価も成績も低かったニュートンが、その後の世界に大きく影響する発見を立て続けにしていったのは、誰かが出した答えを追いかける人たちを評価する世界の中で、自分の疑問に対して、実際に目で確かめたことしか納得しワクワクできなかったから。
自分の直観を信じて素直に実証をしていった。
「学校で学んだことを一切忘れてしまった時に、
なお残っているもの、それこそ教育だ。」
by 理論物理学者 アルベルト・アインシュタイン
自分で気づいたこと、実感できたことが身についている。
誰かの出した答えを目指す必要はない。答えはいつも自分で創造していくもの。
ピカソの凄さを改めて感じている。作品性といったところよりも芸術活動の視点を変えたところに興味をそそられる。
戦争の悲しみ、憎しみ、悔しさ、苦しさ…が表現された『ゲルニカ』。
ドイツ兵から「この絵を描いたのはお前か。」と聞かれた近代美術の巨匠ピカソは
「この絵を描いたのは、あなたたちだ。」と答えた。
『ゲルニカ』1937年 パブロ・ピカソ
皆と同じものを日常で見て、同じような環境の中で、 他の人が気づかなかったことが気になり、 気になってしょうがなくなり探求が始まる、それが発見。
『最も高貴な喜びとは、理解する喜びである』-レオナルド・ダ・ヴィンチ
『やっかいなのは、何も知らないということではない。実際は知らないのに知っていると
思い込んでいることだ』 ーマーク・トウェイン
現実を直視しチャレンジし続けている人は、自分が気づいたこととまだ知らないということを実感している。
学生時代に色んなバイトをして、様々な人たちと共に働いたことがあります。問題がない職場はなく、みんな踏ん張っていました。どこの誰だったかは覚えていませんが「どうせやるなら笑ってやった方がいいに決まっている。」と言ってくれたことが今でも心を強くしています。
大半の方が、絵を描くことを楽しめていません。 実際に描けているのに自信が持てない方も多いようです。デッサン指導した社会人の皆さんから 「絵を観ることも描くことも楽しくなってきました。」 といっていただけるのが最も嬉しく思っています。
何か才能や技術がないと創作、表現をすることが出来ないと勘違いをしている方がいます。 絵にしても小説にしても勉強、仕事や遊びにしても大切なのは 強い衝動であり、沸き上がる欲求なのです。だから芸術の本当の魅力は才能ではなく、作者の強い思いと生きざまとそこから生まれた独特な表現なのだと思います。
美術教育が、人や社会を育てる。
よく観ること。
しっかりと感じとること。
多角的な視点を持つこと。
伝え方を工夫すること。
本質を探ること。
違和感を見つけ解消していくこと。
知らないことに気づいていくこと。
創造すること。
これら生きるために大切な感覚機能を美術教育で磨ける。
美術だけではなく学校教育での評価の問題は本当に難しいですね。現在、文部科学省が未曽有の教育大改革(高大接続など含み)に取り組んでいますけど、”評価”の問題が大きなカギを握っていると考えています。 企業研修でもプログラム内容よりも成果・成績をどういった視点で判断するかなど社会においても人材育成の評価について見直しが必要とされています。
人の心を動かす本質を真剣に考えていた人たちが古代から近代までいたからこそ、今がある。
アリストテレスとアレキサンドロス
『人の心を動かす』
古代ギリシャ人は、人の心を動かす本質を真剣に考えていた。美の基本は、心身の動揺を伴うような強い感動をどれくらい与えられるかにありました。
その頃は表現にアートといった学術的な縛りはなく、教育や学問、すべての目的が共通して 人類にemotionを与えることだったのです。
音楽を聞いたり奏でたり
詩を読み解いたり
庭造りを楽しんだり
絵を観たり描いたりする時間やお金を無駄と思う方がいるが
人は文化的ことから本当に満足するもの、望んでいることを手に入れている。
厳しい状況でも日常や将来に文化的なビジョンをもつ生活は
心が満たされる。
「絵や歌が好き」「人が喜ぶことをやりたい」「散歩を楽しめる」 何時間でも続けてできることが、その人にとって“秀でた芸“。
みんなと同じでなくていい、同じことが上手くできなくてもいい。
好きなことが才能
続けられることが実力
癖は魅力 磨かれた感覚
開かれた感性が、自分らしい幸せを見つける力になる。
『そんなことで』
心に響いてくる物事は、人によって違う。感覚を研ぎ澄ましていくと今、身近にあるもの、すでにもっていることで 心を満たすことができる。特別なものや特定の場所、時間を必要としないで、いつでも心を豊かにすることができる。誰もができる「よく観る」ことからはじめる。
『人の世に道は一つということはない。 道は百も千も万もある。』 坂本龍馬
大半の人がフロイトの言う前意識 「普通はこうだ。一般的にはそうするはず。」といった漠然とした枠にとらわれ、そんな思い込みで悩み、不安になっている。 意識して周りをよく観ることで思い込みが外れ 気づきや創造性が生まれて 気分が開放されていく。
答えは決まっていない、創造すればいい。
他人の評価は気にしなくていい。
誰かと比べて 「こんなことしかできない。こんなものしかもっていない。」 と勝手に思い込んで、 自分の価値に気づいていない。
「好きなこと、楽しんでいたこと、続けてやってきたこと」 の価値は
自分が考えている以上に高い。
『嫌いなことから人は学ぶ』
「嫌い」なことや「わからないこと」でストレスが溜まるのではなく、突き詰めると本当に知りたいことにたどり着く。
「好き」なことを好きであり続けるために「嫌い」を知る。
なぜ、いつも洗濯された服に着替え、気持ちよく過ごせているのか
なぜ、いつも清潔な食器で安全な食事ができているのか
なぜ、いつも帰る家があって自分の枕と布団で寝られるのか
当たり前になって
やってもらっていることは、意識が薄くなる
皆でやれば お互いに感謝が必要なことに気がつける。
好きなことが才能。
続けられることが実力。
癖は魅力。
磨かれた感覚が、幸せを見つける力になる。
誰もがやっていること、できることでも
自分らしい新鮮な組み合わせで
相対性を実感し充実した時間を過ごせる。
自分という人間は自分だけ。
創造性が、人や社会を育てる。
・よく観ること
・しっかりと感じとること
・多角的な視点を持つこと ・伝え方を工夫すること
・本質を探ること
・違和感を見つけ解消していくこと
・知らないことに気づいていくこと
・創造すること
楽しく続けていられることが才能。 楽しさを気づかせてくれる人が先生。
先生は、人に限らない。
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