sfumita7
アートが生まれる条件
いつの時代も思い込みによる閉塞感が、人を不安にしていきます。
新しい時代に合わない古い風習や習慣で、人の心(感じ方・考え方)がしぼんでいかないように常に新鮮な情報を発信して、次世代に開放感を与えてくれるアートがどの時代も求められ続けてきたのです。

『富嶽三十六景-神奈川沖浪』 葛飾北斎
あたりまえのことですが、 地球上のものは地球に存在する物質の組合せでできています。炭とダイヤモンドの違いは、その物質ができる条件による違いです。歴史に残る芸術家や偉人、天才にしても他の凡人たちと同じ社会、似たような環境の中で、誰もが経験しえるいくつかのできごとが組み合わされて造り出されたといえます。どんな発想も発明もそれまでとは異なる新鮮な条件がそろった時に生まれてきました。これらは偶然の出来事のように思えますが、その特殊な条件がそろう状況に成るべくして成った必然とも考えられます。
また、“寄り道・まわり道”をすることで、画期的な発想や発見に至ることがあります。無関係だと考えていたモノゴトとの共通点や接点を知ることで、理解が深まって視野も広がっていきます。 そんな”気づき“が最も高貴な喜びだと芸術家でもあり多岐にわたる分野の研究者でもあるレオナルド・ダ・ヴィンチも話しています。