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  • 執筆者の写真sfumita7

アートの民主化 Chapter 4

”アートの民主化 Chapter3 見たいものしか見えていない ”からの続き








Chapter4 強い想いが人を動かす


イメージ(目的・意図:何を望むのか)

 「意図するイメージ・浮かぶイメージ・沸き上がるイメージ」



『 La trahison des images(イメージの裏切り)』 マグリット




意図するイメージ


 「イメージ」という言葉は便利で色んなとらえ方で活用されている。「日本のイメージ、近未来のイメージをもって…」「イメージをもって試合にのぞむ」「この時代のもつイメージとは」「イメージしなきゃ」、その言葉の意味をその用途にあわせていつも理解し適切にとらえられているのかあやしいものだ。イメージすることには、必要な時に意図的に想像力を使って自分自身の中から引き出していくことと、対象物(場所、相手、物など)に関わった時に自然に浮かんでくる感触、感覚と、また全く無意識にいつ何時関係なく勝手に沸き上がってくる場合などがある。

 まずは、意図的にするイメージすることの一例。スキーを習った時、滑る前日に上級スキーヤーの滑っている様子を紹介したビデオを鑑賞することや経験者の話を聞くなどする、イメージトレーニングをすすめられた。たとえ初めて体験することでもその要領をつかめば、その行為に似ている過去のなんらかの経験を応用していける。要は過去の経験で無意識に培ってきた潜在能力を引き出すということ。イメージトレーニングは、かに上達がはやくなったという実感もあり、それは意図していずれ行動する自分をイメージすることで、やるべきことが具体的にみえてきて必要なことを洞察し意識して行動できる効果の現れだと思われる。

 こういったイメージや考え事は絵を描きながらがいい。絵を描くと頭がクリアーになる。頭の中のイメージを実際に紙面に描き、視覚で確認していった方がイメージを具体化できる。発想も具体的に展開していきやすくなるので理想の現実に近付けていくことができる。また、絵に描くと心が折れにくくなる。サムネイルやアイデアスケッチは漠然とした「夢」を具現化するというより、内なる欲求を吐き出す作業といえる。目的やアイデアが視覚化されると積極的に行動できる。

ヴィジュアルでイメージするためにもデッサン力があると良い。デッサン力があるということは、絵の上手い下手の違いではなく情報を収集する力や伝達する能力、ものごとの構造を見極められることや構想している計画や企画を具体的に展開していく能力。頭の中のイメージ(ビジョン)を絵に描き出す感覚を磨くことが、日常生活や一般的な仕事で見直されてきている。


『レオナルド・ダ・ヴィンチ 手稿』より


絵(デッサン)を描くときにもまずは「よく観る」ことが基本で、これは「必要な情報を見極め、的確に捉える。物事を理解する」ということ。何かを理解するときに五感を使って知覚することは重要な役割をはたす。絵は五感を使って描く。対象をただ写し描くことが写実ではない。


『レオナルド・ダ・ヴィンチ 手稿』より



光の入り方、その時間帯、季節感など対象物を取り巻く(多角的)世界をどれだけ広く感じさせることができているかが重要。その視野の広さで伝わるリアリティが違ってくる。普段、目にしている物事を絵に描くつもりで観てみるといろんなことに気づきだす。絵は、思い込みや見たつもり、知っているつもりでは描けない。物事は「見る」のではなく「観る」ことが重要で、書物と様に「読みとく」「理解」する感覚が大切。


『レオナルド・ダ・ヴィンチ 手稿』より


「デッサン」は、モチーフを単に写し取るだけの表面的な描写の作業ではない。 「デザイン」という言葉の語源と同じラテン語のdesignare(デシネーレ)。 計画を記号に示す、図案、設計図、意匠の本質を捉える意味がある。


『壁画のためのエスキース』 レオナルド・ダ・ヴィンチ


 絵で必要な画力と観察眼とは、表面的な描写力だけではなく観ているものの構造や光と影など周りからどのような影響が及ぼされているのかを読み解き、理解する力とその本質を的確な構図や技法で効果的に伝達する力である。この対応力は絵を描くことにとどまらず、様々な仕事にも必要とされる。


浮かぶイメージ

 画家、マンガ家、小説家、料理人や冒険家などあらゆるジャンルにおいてアマチュアとプロと呼ばれる人の違いは技巧より、よく観る力、取材能力にその差がでるのかもしれない。


『ウィトルウィウス的人体図』 1485年頃 レオナルド・ダ・ヴィンチ アカデミア美術館



『ほつれ髪の女性』 1508年頃 レオナルド・ダ・ヴィンチ パルマ国立美術館


『レオナルド・ダ・ヴィンチ 手稿』より

 線一本描くにしても集中力とイメージ力が大切。重要な情報を的確にとらえるスケッチ力は、書道や華道、茶道,料理、スポーツ、音楽など様々なことに繋がっていく。

上達させるには描く枚数も大切ですが、 やはり何をイメージして描くかで随分と成長の仕方に違いがでてくる。また、楽しむことは本質にたどり着く。本質を意識したり、気づいたりするだけで、脳が喜び生き返る。絵を描くとき、ものやもの事を思い込みや観念でとらえている人と本質でとらえる訓練をしている人とでは描く線に違いがでる。


『裸婦のクロッキー』 クリムト

 絵は思い込みを外し、よく観て理解するだけで描ける。描けないと思い込んでいるのは的確な情報を捉えていないだけで才能やセンスがないわけでも下手なわけでもない。絵を描くことへの苦手意識、思い込みを外すだけで一気に上達してしまう。

 絵を描くことは、脳を活性化させるための手先の運動と考えた方がいい。体を動かした方が喋りやすかったり、考えがまとまったりする。絵を描くことで手先と脳とが連動して活発に機能していき、 新鮮な発想が浮かぶ脳のストレッチになる。


『レオナルド・ダ・ヴィンチ 手稿』より



 絵画で、エチュード【 étude】が「習作」と訳されていることで練習することのように

認識されているが、本来は「研究し探る」こと。ダ・ヴィンチのエチュードへのこだわりを観るとその違いが分かる。


『女性の手の習作』 レオナルド・ダ・ヴィンチ


《子どもの研究》アカデミア美術館素描版画室



絵を描くこともそうだが、続けているとそれまでとは違った物事が見えるようになってく

る。最初は目の前にある問題だけしか見えなかったのが情報の領域が広がっていき、その物事に影響を及ぼしている周囲の状況が見えてきて、本質を理解していく。

『聖アンナと聖母子と幼児聖ヨハネ』 1499年 - 1500年頃

レオナルド・ダ・ヴィンチ ナショナル・ギャラリー



『レオナルド・ダ・ヴィンチ 手稿』より

皆と同じものを日常で見て、同じような環境の中で、他の人が気づかなかったことが気になり気になってしょうがなくなり探求が始まる、それが発見。

『最も高貴な喜びとは、理解する喜びである』-レオナルド・ダ・ビンチ




沸き上がるイメージ


 次に浮かぶイメージの一例をあげます。デジャブに似た感覚を覚えたことがありますか?初めて訪れたはずなのにその土地の薫りに郷愁を覚えたり、初めてあった人に親しみを感じたりする、それが浮かび上がる潜在意識です。

日頃少しずつ蓄積された潜在意識が夢で繋がり、具現化された映像として浮かび出てくることもあります。それもまたイメージが起こす現象です。


『通りの神秘と憂愁』1914年 ジョルジョ・デ・キリコ



 湧き上がるイメージは感情と似ています。癒し、恐怖、不安、喜び、幸福な感情が何かと連動して突然突き上がってきます。そんなイメージがその時の自分のバロメーターになるのかもしれません。


『大家族』1963年 ルネ・マグリット



 哲学、宗教、及びあらゆる学問の関心事である「人は何処からきて何処へいくのか」という疑問と同様、表現のためのイメージを思考することも「何処からきて…」にあてはまります。



『われわれはどこから来たのか われわれは何者か われわれはどこへ行くのか』

1897-1898年ポール・ゴーギャン



 いずれにせよイメージがないまま行動に移した場合、作品制作でいえば技工だけに頼ることになったり、渾沌としたアイデア出しを繰り返したあげく、その表現にすぐにあきてしまだろう。たとえ、なんとか(いつの間にか)作品が完成したとしても次の表現制作のための展開ができずにいき詰まりを感じてしまう。

 豊富な’イメージ’をもつためには、豊富な’取材’が必要です。その時に求めているもの気になるものにアンテナをひろげて生活していると不思議と情報がみえてきて必要な資料が集まってくる。その時に何を望んでいるかでイメージできることも変わっていくのだろう。


シュタイナー黒板絵





“強い想いが人を動かす”のつぶやき [文田聖二 Twitterより]



『アトリエは自宅アパートの狭いキッチン』

しかもスーツ姿で描いていた庶民派サラリーマン画家マグリット。

キッチンの窓から見える風景やテーブルの上の果物などどこにでもある身近なものから想像を膨らませ世界中を驚かせる新鮮な絵を描いていた。


『リスニングルーム』1952年 ルネ・マグリット



『楽しむことは、本質にたどり着く』

本質を意識したり、気づいたりするだけで

脳が喜び生き返る。

絵を描くとき、ものやもの事を思い込みや観念でとらえている人と

本質でとらえる訓練をしている人とでは

描く線に違いがでる。


『忘れっぽい天使(Vergesslicher Engel』 1939年 パウル・クレー



『絵で必要な画力と観察眼とは』

表面的な描写力だけではなく

観ているものの構造や光と影など

周りからどのような影響が及ぼされているのかを

読み解き、理解する力と

その本質を的確な構図や技法で効果的に伝達する力である。

この対応力は

絵を描くことにとどまらず、様々な仕事にも必要とされる。


『牛乳を注ぐ女』1658年 ヨハネス・フェルメール



『アイデアが先ではない』

まずは、強い思いがあって大切なことに気づき、

掘り当てた情報の新鮮な組み合わせで、

不快が快に変わる新しい価値を生み出す。

強い思いが、ビジョンに変わり創造となる。

だから、誰かを思うことからすべては動き出す。


『真珠の耳飾りの少女』 1665年 フェルメール.jpg



『初めて訪れたはずなのに』

その土地の薫りに郷愁を覚えたり、初めてあった人に親しみを感じたりする。

それが浮かび上がる潜在意識。

「自信」それもまた潜在意識が起こす現象。

自信は潜在する。



『やりたいことと違う』

空しい。子どもが泣く。犬が吠える。問題が起こる。

困ったことを解決しようとする前になぜそうなったのかを考える。

その思いを理解すれば必要なことが見えてくる。

まずは自分のできることから始める。

続けていると意図する筋道が繋がってきて解決の糸口が見えてくる。



『線一本描くにしても集中力とイメージが大切』

クロッキー力は、書道や華道、茶道,料理、スポーツ、音楽など様々なことに繋がっていく。上達させるには描く枚数も大切ですが、

やはり何を意識して描くかで随分と成長の仕方に違いがでてくる。



『ヤギのクロッキー』 ヘンリー・ムーワ



『イメージ力のない人は、思いやりにかける』

将来のビジョンやそれまでの経験を具体的にイメージできないと空しくなる。イメージ力は、誰でもどこででも磨ける。

紙とペンさえあれば、

漠然とした頭の中のイメージを描きながら具体的にしていける。



『心を満たすこと』

音楽を聞いたり奏でたり、絵を観たり描いたり、

詩を読み解いたり楽しんだりする時間やお金を無駄と思う方がいるが、

人は文化的ことから本当に満足するもの、望んでいることを手に入れている。

厳しい状況でも日常や将来に文化的なビジョンをもつ生活は心が満たされる。



『役に立たないものはない』

新鮮な視点をもつことで新しい価値が生まれる。

誰からも気にされていなかった物も人も事も

意外な組み合わせで新鮮に生まれ変わる。


『記憶の固執』1931年 サルヴァドール・ダリ



『雨も風情に変える日本人』

西洋の画家を驚かせた浮世絵師 広重の雨の表現。当時、線で雨を視覚化する発想はなかった。日本では当たり前の不快を快に変えてしまう情緒文化は先人が気づかせてくれた。気がついていない画期的、革命的なことがまだある。


『名所江戸百景 大はしあたけの夕立』 1857年 歌川広重



『知らないものには共感できない』

見慣れたものでもこれまでになかった視点と組合せで

まったく新しいものになる。

視点の新鮮さがすべてを劇的に変える。

画家マグリットはみんなが知っているもの、身近なものの

新鮮な組み合わせで世界を驚かせた。



『モノクロでも色を感じることができる』

世界的な映画監督の黒澤明は、モノクロ映画の撮影時にもセットの配色にこだわっていたから白と黒の幅があり、色の奥行きを感じる。

彼は絵画、特にゴッホが好きで、映画の絵コンテを絵画のように描いていた。


『夢』絵コンテ 黒澤明



『気づきが増えてくるほどに』

人に対しても物事にも丁寧に接するようになり、時間も大切にしていく。

ぼ~っとしている時は、考えないで感じている。

何でもよく観たり感じたりするようにして

五感を磨く習慣がついていくと感動することが増える。

それは日常の中の奇跡に気がついているということ。



『絵を描いたり、ものを造ったりしているときの充実感』

子供の頃、時を忘れてずっと遊んでいた時間に似ている。

思考(イメージ)と行動の繰り返しが人を成長させ、充実させていく。

楽しいから集中し、思考量が増えて具体的な行動に移れる。

本当に欲しいものは、

文化的なことで手に入れられる。



『相手に依存するほど』

怒りや憎しみが増し落ち着かない。

最初から見返りではなく与えるつもりで寄り添っている人が多いいほど

心が穏やかでいられる。



『話せばわかる』

その通りだが、論破することではなく、お互いの話を聞き合って、双方に視点が変わる意識がないと解決しない。

論破するための教育ではなく、共生の意識を持てる教育で人は成長できる。

知識よりも良識を持つ教育に未来がある。



『無駄に悩む必要はない』

”悩む”と”考える”は違う。漠然と悩むよりは、必要な情報を集め選択し視点を持って思考していく。思い込みを取り外し、問題点を発見して具体的に解決していく時間が大切。その方が判断も速く、積極的に行動できる。



『仮想世界』

若冲の「群鶏図」にみられるような驚異的な細密描写と、

オディロン・ルドンの顕微鏡で覗き見るような絵の世界観には共通点がある。

いずれも表面的な写し描く作業ではなく、

追及による洞察と具体的なイメージ力で

リアルな仮想世界にまで到達している。


『群鶏図』 宝暦11年(1761年)-明和2年(1765年)頃 伊藤若冲



『キュクロプス』1914年 オディロン・ルドン



『知識量やスキルなんて他より劣っていてもいい』

今の自分を十分に見直して、新鮮な視点で使いこなしていけば

他にはマネができない独創的なものに成長する。



『ぼーっとしなさい』

忙しく働いている時よりも、

ぼーっとしている時の方が数倍も速い速度で頭が動いているらしい。

ゆったりとした時間が多かった日に有意義な夢を見ることがある。

意識している以上に情報が整理され、解決の糸口まで見つかっている。



『世の中に動画というものがない時代に』

動画的な視点で描いていた絵描きがいた。

若冲、宗達、広重…、そして北斎。

日本の絵師は瞬間をとらえるのではなく、

連続性や構図で時間の流れを捉える”映像”を描いていた。


『風神雷神図屏風』 俵屋宗達



『自分の視点が変わることで世界の見え方が変わる』

アートに触れることで、日常を非日常に変えるのではなく、

あまりにも日常的で普通のこととして見過ごしていることに

気づいたり、見つけたりして、

結果的に今までの日常が変わる。



『未来は、きっと良くなると信じること』

明日が来てくれる奇跡。

自分次第で、奇跡を何度も見られる。



『今さらながら』

科学と共に野生の思考を獲得することが今、必要と気づきはじめているが、

呪術的神秘的なことと分けた、哲学や学問として捉えると複雑になっちゃう。ので、子供と向き合い寄り添うこと、自然に触れ、動物と戯れることで

開放され、心地よく気づいていることを信じればいい。



『物と同じように考え方や知識も劣化していく』

それまでの知識やスキルで備えても

状況の違いや変化に適応していかなければ役に立たなくなる。

新しい情報や視点を組み合わせていくことで活きていく。

水がよどむと濁ってしまう。

清流のように穏やかに流れ続けることで

新鮮で安全な水が得られる。



『何者にもこびないで生きている』

聡明で文化レベルの高い人たちがたくさんいる。

中央やトップにいると思い込んでいる人ほど

そのことに気づいていない。

田舎や自然、現場で生きる人たちの中に入り

現実を直視することで、それが分かる。


『イア・オラナ・マリア(我マリアを拝する)』1891年 ポール・ゴーギャン



『胎児は産道を最も効率よく生まれでるための』

理想的なかたちへと成長し、宇宙と同じ動きである

スパイラル(ねじれ)を描きながら生まれ出てくる。

その後の成長は、生きるために違った理想へと向かう。

生きていくための理想のかたちは、変貌していく。

成人までが成長ではない、

老いもまた成長。


『子宮内の胎児が描かれた手稿』 1510年頃 レオナルド・ダ・ヴィンチ

ロイヤル・コレクション(ウィンザー城)



『宇宙と感情』

月の引力の影響が海や人の血流までにおよぶことや

地球の自転で水の流れが変わったり、宇宙に存在する(可視できないものも)すべてがねじれていたりと素直に考えると

存在するそれぞれが宇宙の構造を持っていると感じる。

夜空や青空だけではなく、人の意識や感情にも宇宙を感じて面白い。


『星月夜』1889年 フィンセント・ファン・ゴッホ



『気づきも発見も興味をもつことから始まる』

その対象への愛情の深さの違いで見えてくるものも変わってくるのだろう。



『創造力と免疫力』

体温が上がることで免疫力も高まる。

難問を解いている時や解決に向かって工夫している時は

集中しながらも気が高まっている実感がある。

作家に年齢を感じさせない活力を感じるのは

創造意欲や向上心で、免疫力が高まっているのかも。



『たまに思い出して気持ちが新鮮になる言葉』

「私たちの生き方には二通りしかない。奇跡など全く起こらないかのように生きるか、すべてが奇跡であるかのように生きるかである」

by アルベルトアインシュタイン


理論物理学者 アルベルトアインシュタイン



『胎児は、お腹の中ではえら呼吸をしている』

生命の始まりである海と同じ成分(ミネラル)を含む羊水の中で泳ぐように

生物の進化を経て

生まれた瞬間から肺呼吸になる。

本能は進化の過程の記憶であり、成長の中で新たに学んでいる思考も

覚醒ではなく、思い出しを繰り返していると考えると面白い。



『不満に思ってしまうほど相手に依存している自分がいる』

人のやることには限度があり、78%が上限で100%になることはない。

できなかった22%は次回にトライしていけばいい。

誰だって人に迷惑をかけてしまうし自分だけで背負わずに

誰かに頼ることも必要。だから、相手を許す気持ちが大切。



『西洋は脳を刺激し成長させていく論理思考文化を追及した』

ルネサンス以降は特に写実が栄え、現実をいかに正確に写し伝えるかが研究された。

『日本では脳を休める情緒思考文化が栄えた』

江戸期に見られるような日常の風情に感動して癒される浮世絵。



『それまでの西洋画家が描いてきた写実(リアリズム)絵画』

と全く違う思考だったマグリットが、絵に描いたのは「言葉では語れない詩」


『不可能の企て』 1928年 ルネ・マグリット



『できるようになると、できなかった頃の気持ちが分からなくなる』

できていないことは意識するが、できていることには意識しなくなる。

できていることを意識したほうが、今の自分を活かせる。

いつでも主人公であれ!



『日本人は、不快を快に転じることのできる文化を持っている』

西洋の画家たちを驚かせた浮世絵師 広重の雨の表現。

当時、線で雨を視覚化する発想はなかった。

今、当たり前のものとしてみている、感じていることは、

先人が気づかせてくれた。



『世界で初めて、降る雨を線で描いて可視化した広重』

世の中に動画というものがない時代に

動画的な視点で描いていた絵描きがいた。

宗達、広重、北斎、若冲… 日本の絵師たちは、

瞬間を捉えるのではなく時間の流れを捉える映像を描いていた。


『鶴図下絵和歌巻』 俵屋宗達



『意図』

どんなに位の高い人でも茶室にお辞儀をして入るように「躙り口」を考えた。

お茶を飲み比べて楽しんでいただけの文化を

「身分を超えて、おいしいお茶を飲んでもらいたい。」

そのためにどうしたらいいのかを考えた千利休は茶道をデザインした。


大坂城山里丸茶室



『どんな表現をしたいですか?』

という問いに対して「写真、絵画、映画、彫刻…がしたい。」など、モチベーションではなく限定された創作手段を答えてしまう。

「どんなことがしたいですか?」と質問をかえると

「冒険、開発、旅、人助け、物語、教育…」それこそ表現の活躍の場。



『効率よりも思い』

これまで今いるA地点からB地点をめざし、「効率」を第一に考えて

B地点という正解に速くたどり着くことが求められてきた。

これからは今いるA地点から、先に見えているB地点をめざすのではなく、

まだ存在しないB地点を創造するための思考力が求められていく。



『帰宅をすると』

「おかえりなさい。お仕事の匂いがする」と玄関まで迎えてくれて

「おやすみなさい」と寝る前に声をかけてくれて

いつも疲れを癒してくれる息子。

「お便りがきた」とトイレに駆け込み

「大自然と友達になりたい」と話してくれていた息子が

中学に入学。嬉しいことはあっという間。



『ぼ~っとイメージするだけでも創造性は磨かれる』

穴を掘るだけでも可視化される創作は更に心が満たされていく。

誰かの気持ちを開放できたり、心を元気にできたりすれば

ひとしおいい。そんな時間を無駄だと思い込まないこと。



『NOではなく、YESと答えると人生が好転していく』

同じ状況で似たような経験をしても

ある人は疲労し、ある人はリフレッシュしている。

同じ環境でもすべての人が同じ時間を過ごしているわけではない。

出来事をYESと受けとめて自分を成長させていく努力をしていくと

問題が解決していく。



『所有しやすいサイズに描かれた“モナ リザ”』

この絵だけは何度も加筆し執着していた。

解剖学によりイメージだけで人を描くスキルがあった。

貧しい農村での幼少期の思い出、

中国人奴隷だった母親の暖かくも侘しい表情。

ダ・ヴィンチにとって最も大切な面影

だから、

一生、大切に持ち歩いていたのだと思う。


『モナ・リザ』 レオナルド・ダ・ヴィンチ ルーブル美術館



『考え事は絵を描きながらの方がいい』

絵を描くと頭がクリアーになる。

頭の中のイメージを実際に紙面に描き、

視覚で確認していった方がイメージを具体化できる。

発想も具体的に展開していきやすくなるので

理想の現実に近付けていくことができる。



『どんな友達が欲しい?』

と小学生の息子から聞かれ

「仕事で知り合った人と仲良く出来るといいかな〜」と答えると

「僕は、自然と仲良くなりたい。風とか海とか。」と

スケールのでかいことを言われ自分の返答に後悔。

子どもとの会話は油断禁物。


『富嶽三十六景-神奈川沖浪』 葛飾北斎


横山大観



『表現って素晴らしい』

小学生の息子は、トイレにいきたくなると

「お便りが届いている。」

といいながら走っていき、漏れそうなときは

「ポストがあふれそうだ。」

と言って走っていく。



『芸術を愛するフランス人の働くこと』

トラバーユ【travail:仏】は

痛み、労苦、苦悩を意味する。

フランス人の社会人類学者クロード・レヴィ=ストロースは

日本人の仕事に対する考え方、特に地方の民芸、職人の

創造性のある仕事に興味を持ち、

日本の仕事をtravailと訳せないと言った。



『地球上のすべてのものが魂を持つという考え』

日本人はロボットや道具を相棒、友だちと考える。

「草木国土悉皆成仏(そうもくこくどしっかいじょうぶつ)」

この仏教思想が

ロボットや二次元キャラクター達に命を吹き込んでいる。

草も木も土や風に至るまで地球上のありとあらゆるものに仏が宿る。


『鉄腕アトム』 手塚治虫



『生意気なぐらいがいい』

与えられたもの、知識やスキル、教えは有り難く、

ありがとうと感謝していただく。

与えられたものは消えやすく答えではなく、

きっかけにすぎない。

自分で気づき考え、やれることから行動しなければ

意味を持たない。

それぞれ、未来も答えも自分で創造するもの。



『成長を続けることも止めることも自分次第』

文化に触れることで、見過ごしてしまいがちな

毎日の奇跡を感じとることができる。

年齢を重ねていくことで

次々に体験したことの無い喜び、嬉しさをみつけられる。

無事に年を重ね、日常を普通に過ごせていることが奇跡。

些細な成長でも奇跡と気づく。


『紅白梅図屏風』 尾形光琳



『どうしよう』

漠然と考えると不安になる。

「どうしていこう」と具体的に計画すると楽しくなってくる。

同じ状況でもちょっとした捉え方、考え方の違いで、

未来に不安を感じるのか、希望を感じるかに分かれていく。



『やさしくて強くて潔くて、記憶に残っている言葉』

「花は咲くときを知っているのよ。」






”アートの民主化 Chapter5 「好き」が最強パワー ”に続く

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