誰でも造形能力を持っている
1919年 、世界初の本格的デザイン教育機関としてドイツのワイマールに創立された「バウハウス」は、工芸・写真・デザインなどを含む美術と建築に関する総合的な教育を行った学校です。それまでにもヨーロッパ各地には芸術学校は存在しましたが、それらは全て、ある程度の才能がある人間しか受け入れてなかったのですが、バウハウスは「誰でも造形能力を持っている」ということを前提に芸術教育をカリキュラム化しました。
バウハウス校舎
・ドイツ語で「建築の家」を意味する。
『bauhaus』 山脇巌
・ナチスにより1933年に閉校(14年間 開校)
※ヒトラーの美術批評の基準は、ルネサンス芸術にあり,19世紀後半以降に
生じた芸術のほとんどすべてが彼にとっては「堕落」であった。
それぞれの答えをもつ芸術家
何か才能や技術がないと創作、表現をすることが出来ないと勘違いをしている方がたくさんいます。絵にしても小説にしても勉強、仕事や遊びにしても大切なのは突き動かす衝動であり、その衝動を誰かに伝えたいという欲求があるということです。だから芸術の本当の魅力は、才能ではなく”強い想い”から浮き彫りになっていく作者自身の生きざまとそこから生まれた独特な表現なのです。
富嶽三十六景『凱風快晴』 1832年 葛飾北斎
芸術家は十人十色で、それぞれが違った生き方をしています。それだけ生き方にはたくさんの選択肢があるということです。芸術家自身と創造したアート作品は「気質、習慣、思いの強さ、誰かの支え、出会い、環境、…」とさまざまな境遇(組み合わされた条件)の違いによって異なる魅力や特徴、それぞれが唯一無二のものとして構築されたといえます。
葛飾北斎 自画像
幕末志士の坂本龍馬が
『人の世に道は一つということはない。道は百も千も万もある。』
と語っていたように読者の皆さんも十人十色の自分らしさを見つけて表現すれば芸術家といえるのです。
みんなクリエイターになれる
創作は、本質に向かうから面白い。 本質に触れると楽しい。 芸術、芸能、スポーツなど特殊な分野、職種だけではなく 日常的な生活、仕事そのものに 創造性が求められてきている。 創造性を意識すると毎日の作業が創作に変わり、 やりがいや生きがいを感じられる。
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