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執筆者の写真sfumita7

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更新日:2023年12月27日

昨年の年末に父が他界した。 洋画家だった父は生前、描いてきた100号以上の大作を含む 油絵 数十点を地元 鹿児島の美術館や図書館、病院、個人に寄贈し続け、紺綬褒章まで受賞した。 それでも自宅アトリエには、描いてきた一生分の資料と制作途中の油絵やデッサンが残されていた。 父のアトリエを整理しながら、父の痕跡”もの造り”の宿命を実感していた。


「父の絵をもらっていただける方にお譲りします」


父のアトリエを再現した葬儀に来ていただいた方に一報した。


数日後、父の職場でお世話になったという方からの紹介で、父の作品を収蔵している地元の美術館から連絡があり、数点を収蔵してくれることになった。 さらにその美術館の学芸員の方に父のアトリエに残されていた描きかけの絵を含むすべての作品をすべて管理していただけることになった。 信じられない展開が続き、ただただ感謝と嬉しさと驚きを感じている。


「鹿児島におじいちゃんの絵を観に行く楽しみができたね」 と妻や息子たちも喜んでいる。


「お父さんは幸せ者だね」



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