『 人を越えようとした王様 』
その王は、臆病
必要でない力があり過ぎた
使いこなせる力の限界を越えたときから狂い始めた不運の人
その王は、人間
人の中に入ることを嫌った
自分が何であるかを知らなかった
知れるだけのものをもっていたことに気がつかなかった
いつも満足できなかった
不満が不安に変わっていった
その王は、傲慢
いつも上にいたかった
何も支えることができなかった
その王は、道を運び間違えた
そして、何も成しえなかった
『 王様になろうとした家来 』
その家来は、王様の欠点を知った
悩みも知った
従順に仕える術も知った
使われる立場も知った
ただ、立ちはだかる者への信頼が消え、求めるものが変わった日
からの行動に自我が芽生えた
目的が見得て、不満が積もった
真実も現実も問題ではなかった
彼は学び、行動し、目的のためだけに努力した
家来は、王としての悩みを知らず、王としての欠点を知らず、家来としての力を捨てた時、
自我を失い破滅した
従順でない者たちの群れに気がつかず、家来の単なる野望に終わった
『 忘れがちな流れ 』
未来を求め、過去と共に生きている。時間に流されて、今の自分を考えることがめったにない。未来に期待して、過去を反省して、いつも何かに追われている。
時の流れは変えられないが、自分の中での時間はどうにでもなる。どんな時間を見つけていけるのか、流れをどう変えていくのか、考えられる余裕を自分の中に置いておきたい。
何かを残す
かたちを見せ、見えないものを残す
速い流れの中に入ると見えにくい、あるいは見ることさえも忘れてしまう
流れに乗れないから見えてくることもある
未来と過去とは、違う時の流れの中
瞬間のことではなく、数日の現実でもなく
自分だけが創りえる流れ
その流れの中で、新鮮な流れを眺める
そこで見えてきたものが、新しい流れを創るきっかけになる
そして、何かを残すことになる
『 許される範囲 』
知るということが、良いことだとは決して言いきれない。知らない方が良かったといえることもある。知るということで、自分を見失うこともある。
バベルの塔とは、なんだったのか
分裂の始まり
みんなそれぞれの目的で高い場所をめざす
向上心が無いとしたら、無くてもいい状況があったとしたら
ものは言い様、考え様
人がもつ「器」
自分の流れを外れないこと、自分の流れを知ること
大きさ、深さはともかく、見事な「器」に仕上げたいものだ
ものは言い様、考え様
バベルの塔は、なんだったのか
人に何かを教えてくれた魅惑の塔
『 閉鎖された塔 』
今はいまで、先のことを考えてはいるが、多分予測とは違う未来があるということが、今の僕にとって一番の励みになる。予感なのか自信なのか「そんな気がする」そんなものが、自分の未来を左右している「そんな気」がする。
独りだとできないことがある
独りだとできることが、群に紛れるとできなくなることがある
大切なものを誰が知っている
自分が知っている
知っているのに大切なことにならないのはどうしてだ
自分が大切にしていないから
自分を閉ざしてしまうのは、自分以外の誰にもできない
閉ざしてしまうものは、いらない
閉ざされた先には、目指すものがある
すでに持っている
「戦争なんか嫌だ」と言っても、世界のどこかで起こってしまう。皆が戦争を拒んでいるわけではない。
問題点に気づいても「このままでは駄目だ」と思っているだけでは、実状は変わらない。
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