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美術解剖学の始まり

  • 執筆者の写真: 聖二 文田
    聖二 文田
  • 12 分前
  • 読了時間: 2分

美術解剖学は、ルネサンス期の芸術家レオナルド・ダ・ヴィンチが始めた分野です。

彼は芸術家としての探究心から、自ら30体以上の人体を解剖し、その構造を何千ページものスケッチにまとめました。


『子どもの研究』アカデミア美術館素描版画室
『子どもの研究』アカデミア美術館素描版画室
レオナルド・ダ・ヴィンチの手稿
レオナルド・ダ・ヴィンチの手稿
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『女性の手の習作』 レオナルド・ダ・ヴィンチ
『女性の手の習作』 レオナルド・ダ・ヴィンチ
『子宮内の胎児が描かれた手稿』 1510年頃 レオナルド・ダ・ヴィンチ
『子宮内の胎児が描かれた手稿』 1510年頃 レオナルド・ダ・ヴィンチ
『ほつれ髪の女性』 1508年頃 レオナルド・ダ・ヴィンチ パルマ国立美術館
『ほつれ髪の女性』 1508年頃 レオナルド・ダ・ヴィンチ パルマ国立美術館

これは医学のためだけでなく、「生きているような人物」を描きたいという芸術的な熱意から生まれた行動でした。


こうした取り組みは、人物や動物の体を「外から見るだけでなく、中身を知る」ことで、筋肉の動きや身体のバランスを正確に捉え、見ている人にも説得力のある表現につながります。


『ウィトルウィウス的人体図』 1485年頃 レオナルド・ダ・ヴィンチ アカデミア美術館(ヴェネツィア)
『ウィトルウィウス的人体図』 1485年頃 レオナルド・ダ・ヴィンチ アカデミア美術館(ヴェネツィア)

今でも、キャラクターや動物画のリアルさを高めるためには、美術解剖学の基礎知識が欠かせません。芸術と科学が出会うこの学問は、私たちの「観察する力」と「表現する力」の両方を豊かにしてくれるのです。



『聖アンナと聖母子と幼児聖ヨハネ』1499年 - 1500年頃 レオナルド・ダ・ヴィンチ ナショナル・ギャラリー
『聖アンナと聖母子と幼児聖ヨハネ』1499年 - 1500年頃 レオナルド・ダ・ヴィンチ ナショナル・ギャラリー

 
 
 

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