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[ art ]はヨーロッパやアメリカで育った概念

  • 執筆者の写真: 聖二 文田
    聖二 文田
  • 1 日前
  • 読了時間: 4分


「art」を翻訳するために日本が生み出した言葉「芸術」

「art」=「リベラル・アーツ」の意味

リベラル・アーツとは「すべての人に必要とされた学問」 ≒ 哲学                                     

アリストテレスとアレキサンドロス
アリストテレスとアレキサンドロス

「人が持つ必要がある技芸(実践的な知識・学問)の基本」

リベラルアーツの起源である古代・中世の「自由七科(セブン・リベラル・アーツ)」は、言語系の三学(文法学、修辞学、論理学)と数学系の四科(算術、幾何学、天文学、音楽)の合計7つの科目で構成されています。


◎リベラル・アーツの7つの科目[ギリシャ・ローマ時代に理念的な源流を持つ] 

文法学: 言葉を正しく使う方法を学ぶ 

修辞学: 他人を論破する方法(弁論術、雄弁術、説得術)を学ぶ 

論理学: 思考のつながりを明確にする方法を学ぶ 

算術 : 計算方法を学ぶ 

幾何 : 図形や空間の性質について学ぶ 

天文学: 宇宙の性質や法則を学ぶ 

音楽 : 音の性質や理論を学ぶ



「なぜ、人はアートを生み出したのか」

身近なもの、見慣れているものでも改めて見直すと新しい発見があります。

誰もが知っていると思っている歴史的な出来事でも常に現代の状況で見直され、塗り替えられています。

情報は、更新していくのです。

じつは「知っているつもり」でいる大半のことが自分の勝手な「思い込み」なので、

「真実に近づいている」といえることは、いま実際に深く関わっていることだけだと言えます。


『 La trahison des images(イメージの裏切り)』 マグリット
『 La trahison des images(イメージの裏切り)』 マグリット


ちょっとだけアートのはじまりの話 

昨今、アートが教養や教育だけではなく、創造性や美意識、アート思考などこれまでとは違った視点でビジネスマンにも注目され見直されていますが、そもそもアートって何?でしょう。

アートは、美術館や美術の教科書に載っていた画家や彫刻家がつくった芸術作品?でしょうか??

アートには、「影響」「技」「術」「創造」…さまざまな意味があり、国や時代の違いによってもその意味は変わってくるし、ちゃんと定義づけされていません。


古代エジプト シャプティ
古代エジプト シャプティ

 

学校教育や社会人講座など、さまざまな世代に向けたアート指導の現場で「どんなアートをしたいですか?」という問いに対して「写真、絵画、映画、彫刻…がしたい。」といったモチベーションではなく限定された制作手段を答えてしまう人がほとんどです。

「どんなことがしたいですか?」と質問をかえると「旅、開発、物語つくり、ゲーム、冒険、新発見、人助け、研究、語り部、教育…」と答えます。


そんな時代を象徴する人々のさまざまな欲求・願望、ワクワクさせてくれるモノゴトこそ、その時代のアートといえるのです。


アートのとらえ方によって”芸術のはじまり“を古代エジプトのピラミッドにファラオと一緒に埋葬された副葬品と考える人もいますし、美を定義づけた古代ギリシャ彫刻、あるいは4万年前の石器時代に描かれた最古の壁画だと考える人もいるのです。そうなると人類初の芸術家は石器人に生まれたとも考えられるのです。


古代ギリシャ彫刻
古代ギリシャ彫刻
空想上の動物が描かれているショーヴェ洞窟の壁画
空想上の動物が描かれているショーヴェ洞窟の壁画


アートの「原因と結果」 

19世紀フランス パリでは、若き芸術家たちがモンマルトルの丘のバトー・ラヴォワール(洗濯船)を憧れ愛し、引き寄せられるように集まり、お互いをリスペクトし切磋琢磨していました。 

そんな街の小さな一角から世界を大きく変える芸術作品(新しい価値観)が次々と生み出されていきました。


バトー・ラヴォワール(洗濯船)2
バトー・ラヴォワール(洗濯船)2

 

産業革命が起こったイギリスでもそれまでの芸術を引き継ぐ保守的な新古典主義とその頃、時代を台頭した革新的なロマン主義の芸術家たちが、それぞれの信じる表現を主張し対立しながらも創造性を高めていき、サイエンス、アート、思想、世界の経済までも大きく揺るがす爆発的なパワーを発信していたのです。 

『民衆を導く自由の女神』 1830年 ウジェーヌ・ドラクロワ
『民衆を導く自由の女神』 1830年 ウジェーヌ・ドラクロワ

14世紀のイタリアのルネサンス期では学術的な縛りがなく、お互いの考え方や気づきと技術をぶつけ合いながら研究を繰り返し、数千年前の古代ギリシャ人は自由を愛し身体と精神を調和させ、古代エジプト人は、誰も観たことのない死の世界を書に綴り想像力を覚醒させていきました。


『死者の書』
『死者の書』

 

数万年前、最初の芸術家(石器人) が、天敵であるライオンの頭をもつ人型の彫像を象牙から造り、日常の記録、思考、伝達手段として洞窟に絵を描き、アートで飛躍的な進化をしたのです。 


このような時代背景からアートの成り立ちや発展の「原因と結果」が読み取れるのです。


 
 
 

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